足首のしびれ・痛み(足関節捻挫含む)

足首には関節を安定させるための靭帯がありますが、靭帯を痛めていなくても偏平足や踵の異常な動きなどが足関節痛の原因になることもあります。

動的・静的アライメントのチェックを行い、異常があればそこからアプローチをしていくことも必要です。

また、神経痛から足関節痛を起こすこともあり見立てが重要となります。

解決事例

スマホは横にスライド出来ます⇒

関節・靭帯・腱の痛み

① 足関節捻挫

運動中に人の足の上に乗ってしまったり、日常生活でも段差を踏み外したりと、さまざまな動作中に足首を捻り負傷します。そのほとんどが内返し捻挫で、足首外側の靭帯を損傷します。

また内くるぶしの下に痛みがでる場合がありますが、内側の靭帯損傷や関節面を痛めることもあります。

よく捻挫をそのままにしている方がいますが、受傷初期の処置方法がその後の経過を左右します。

いつまでも痛みや腫れが引かなかったり、変形性の足関節症に移行してしまったりと後々まで影響を起こします。

また、固定を一定期間行い普通に使って良いと言われたが、足首が固まってしまい痛みとむくみでうまく歩けないという方も来院されます。

足首を捻ったら適切な処置と治療の必要性を強く感じます。

治療方法

損傷程度と損傷靭帯を確認し固定方法や治療方法を決めます。

剥離骨折の可能性がある場合には超音波で確認し、必要であれば整形外科を紹介します。

固定中も電気療法や手技療法を行い早期回復に努めます。

早く痛みを取りたい場合や、長引く痛みには鍼灸治療を行います。

また、関節のアライメントに問題がある場合には関節矯正を行います。

競技復帰を目指す場合はテーピング固定なども行いながら、段階的なトレーニングや運動方法を指導します。

② 変形性足関節症

足首の関節軟骨が変形して腫れや痛みを起こす病態です。

立位や歩行時などで、足関節に荷重が掛かり痛みます。

原因として加齢、足首周りの骨折や捻挫後に関節アライメントの不良を起こし、その状態で使い続けることにより変形すると考えます。

足関節捻挫を繰り返して正しい処置を行わずに運動継続を行った場合などでは、早いと10代後半や20代前半でも変形性足関節症を起こします。

治療方法

関節矯正にて関節アライメントの調節を行います。

痛みが強い場合には、鍼灸治療で痛みの軽減を図ります。

骨盤や股関節、膝関節が影響している場合には、異常箇所からアプローチします。

③ 有痛性外脛骨

外脛骨とは、内くるぶしから下に2㎝、そして親趾側にそれぞれ2㎝移動した辺りにある出っ張った骨です。

その骨が何かのきっかけに痛みを起こした状態を痛通性外脛骨と言います。

原因として足関節捻挫の直後や、ジャンプやランニングを繰り返すことで、骨に付く腱が引っ張られて外脛骨が動くために痛みがでると考えます。

治療方法

足首の関節や偏平足などが影響していることもあり、痛みを起こす原因に対してアプローチします。

電気治療・超音波治療・手技療法を行いますが、痛みや炎症が強い場合には鍼灸治療を行うこともあります。

④ 腓骨筋腱・後脛骨筋腱の痛み(外くるぶし・内くるぶし後ろの痛み)

内くるぶしの後ろには後脛骨筋腱、外くるぶしの後ろには腓骨筋腱と呼ばれる腱が通っています。

ランニングやジャンプなどを繰り返し行うことで、それらの筋肉から腱が緊張して負担が掛かります。

運動中にピキッとした痛みがでることもありますが、運動後にジワジワ痛みだすこともあります。この痛みは、普段からストレッチなどのケアをしっかり行っていれば防ぐことができます。

治療方法

腓骨筋腱・後脛骨筋腱の痛みには鍼灸治療がとても有効です。

加えてそれらの筋肉から腱にかけてのマッサージ、ストレッチを行います。症状が軽減し安定したところで、セルフケアの方法も指導します。

神経痛からの痛み

足首まわりに漠然とした痛み、又はしびれがあり、痛めた原因がはっきりしていない場合などは神経痛の可能性があります。

主に腰に問題があることが多く、坐骨神経が何かしらの原因で圧迫されることで症状を起こします。

腰にも痛みがあれば分かりやすいのですが、全く症状がないこともあります。

神経痛の場合には足首の症状は一人一人違いますが、歩行時や動かした際に痛みの変化がないことが多く、安静時痛や夜間痛があることもあります。

治療方法

足首に痛みやしびれがありますが、足首を治療しても痛みは変わりません。

原因のある部位にアプローチを行い症状の改善を図ります。