変形性足関節症 81歳女性

変形性足関節症 81歳女性

施術

鍼灸治療と関節矯正を含めた手技療法

結果

3ヶ月後には腫れが引き、多少痛む程度で歩けるようになる

詳細

3~4年前から左足首が痛く、長く歩けない・坂道を登れない状態があり、整形外科で足首にヒアルロン酸の注射を打ち、痛み止めを飲んで過ごしてきたそうです。

「何回も注射を打ったが痛みは変わらず良くならない」

と知り合いに連れられ当院に来院されました。

左の足首を見ると外くるぶしの周りが腫れていて、ほとんど可動域がなく関節が固まっています。

そして、左足首とは逆側の右股関節にも変形があり、3㎝ほど右足が短くなっています。しかし、右股関節の痛みはないとの事でした。

患者様の希望としては、痛みなく歩けるようになりたいけど手術はしたくないとの事でした。

私の推測ですが、最初に右股関節の変形から始まり右足が短くなると共に股関節の動きも悪くなり、左足首の負担が増して変形が始まり痛みも発症したと考えられました。

その為、今は痛みのない右股関節の可動域も広げていった方が左足首の負担が減る事と、変形した関節を元に戻すことはできないが痛みのコントロールは出来る可能性がある事を伝えました。

施術として、左足関節の痛みと腫れを引かす目的で鍼灸治療、関節の可動域を広げて動きを良くする目的でストレッチと関節矯正を週3回行いました。

1ヶ月が経ち、長く歩ける時もあるが、朝の痛みが強く、腫れも変わらず、まだ不安感もありスムーズに歩けないとの事でした。

2ヶ月が経ち、少し腫れが引いてきましたが痛みはあります。

それでも以前よりは楽に歩ける時もでてきて、歩行時に後ろに転びそうになる事がなくなってきたそうです。

ちょうど2ヶ月経った頃、患者さんと今後の治療についてどうしていくのか?話をしたことがあります。

私としては、良くなってきているがこれ以上の改善は難しいのかもしれないという思いがありました。

それなので、「来院頻度を週に1~2回にして現状を維持していきましょう」と提案しました。

しかし、患者さんには「もう他で出来ることもないし、良くなってきているのでもう少し続けて通いたい」との事でした。

そこで、もう1ヶ月は週に3回のペースで施術をしていくことにしました。

3ヶ月が経ち、外くるぶしの周りにあった腫れはだいぶ引いてしわが見られるようになり、固まっていた足首が動くようになってきました。

そして、重い物を持っては歩けないが、普通に歩く時の痛みがだいぶ軽減したと話してくれました。

普段から私は、どんな痛みでも改善できる方法が何かある。

そして、変形があっても動きが改善することもあるし、痛みのコントロールも出来ると考えています。

しかし、今回は2ヶ月が経った頃に、これ以上の改善は難しいのではないのか?と自分で勝手に限界を決めていたように思います。

あきらめない!!

心があれば変わることを、改めて教わりました。