三叉神経を緩める鍼灸治療と手技療法
3回施術でご飯が食べられるようになり、約1ヶ月で気にならなくなる
夜も眠れないほど歯が痛くて困っていたところ、それは天寿堂に行って鍼をやってもらった方が良いと知り合いから紹介を受けて来院されました。
詳しい話を聞くと、6日前から歯が浮いてしまう感じがあり、歯科に行って噛み合わせを治してもらったそうです。
しかし良くならずに2~3日前からは歯全体が痛く、加えて歯がしみる感じも出てきたそうです。
物が噛めなくなってしまった為にまともに食事もとれていないとの事でした。
歯の痛みが強くなると頭痛も出てくるようで、痛み止め(ロキソニン)を服用しても効かないようです。
首肩こりもあり背中のも張っているとの事でした。
体を見るとストレートネックで、首の筋肉が付着する箇所にしこりができています。
そして頸椎関節の動きがほとんどありませんでした。(痛みの為に動かせないのではなく、関節が固まっている感じ)
虫歯がないのに痛みがある場合に、歯や歯茎の知覚神経である三叉神経が圧迫されて歯の症状を起こしている可能性があります。
三叉神経の圧迫を緩める為の鍼灸治療と、ストレートネックの改善や関節の動きを良くする為の手技療法を行いました。
2回目来院時(初診の翌日):施術後から歯が楽で首も回しやすくなったそうですが、朝方くらいからまた顎全体が痛くなり、水を飲むとしみるので痛み止めを飲んだそうです。
4回目来院時(初診から3日後):歯の浮く感じはあるがひどくないようで、水を飲むと多少しみますが、ご飯を食べることができたそうです。
夜も普通に寝られるようになり、頭痛や肩こりはなくなりました。
歯の痛みもなくなりましたが、強かった痛みへの怖さは残っているそうです。
6回目(8日後):歯がしみる感じは少し残っています。
硬い物を食べると痛みがありましたが、何でも食べられるようになりました。
9回目(16日後):施術間隔を少し空けた為か、背中の張りと歯が浮く感じが少し出てきて戻りそうな不安があり、落ち着くまでは詰めて来院するよう伝えました。
12回目(28日後):痛み止めを飲んでいるが、歯の浮く感じやしみる感じは出ていないようです。
14回目(34日後):4日前から痛め止めを飲んでいませんが、歯のしみる感じや浮く事はなく食事も気にならずに摂れています。首肩は仕事終わりに張りますがひどくはないそうです。
今回の歯の痛みや浮く感じの原因は、首の付け根で三叉神経が圧迫されている事が原因でした。
虫歯の痛みではない歯や歯茎の様々な症状に対して鍼灸治療はとても有効です。