首周りや顎の鍼灸治療と手技療法
2回の施術で口が開くようになり、21回の施術で食事の痛みもなくなる
一年以上前から左顎の痛みに悩まされ、大学病院の口腔外科で治療を受けていた患者様です。
当院には手首の痛みを主訴に来院されましたが、お話を聞いていくと左顎の痛みにも困っていることが分かりました。
当院でも顎関節に対する施術が可能であることを説明し、顎の治療も併せて行っていくことになりました。
初検時の症状としては、少し口を開けるだけで左顎に痛みが生じるため、あくびをするのもつらい状態でした。
また、食事のたびに噛むと痛みが出るため十分に咀嚼することができず、あまり噛まずに飲み込んでしまうことで、慢性的な消化不良にも悩まされていたそうです。
触診では、左顎関節に圧痛が認められ、開口時にはクリック音がみられました。
また、ご本人によると、顎が「ズレるような感じ」があり、「紙が破れるような音」がするとのことでした。
顎関節の痛みには首の状態が大きく関与していることを説明し、首と顎に対する鍼灸治療に加え、顎関節を本来の位置へ導くための手技療法を行いました。
なお、明日は大学病院からの紹介状を持って、歯科大学病院で手術の可能性も含め診てもらう予定となっているタイミングでした。
2回目来院時(初検翌日):歯科大学病院で診察を受けた後に来院されました。
患者様によると、前日の施術後は左顎の痛みが少し軽減したものの、本日は症状が戻ってしまったとのことでした。
歯科大学病院では、今は顎関節の手術は行わない方針と説明を受け、鎮痛薬が処方されたそうです。
また、鍼灸治療について担当医に相談したところ、「鍼灸治療は良いので、継続して治療を受けてください」と説明を受けたとのことでした。
3回目来院時(初検から6日後):顎の強い痛みが落ち着き、口が以前より開くようになったようです。
「あくびができるようになって良かった」と喜んで話してくれました。
痛みはありますが、ご飯を噛んで食べられたそうです。
8回目(22日後): 大きく口を開けると痛みがあり、十分に開けられないとのことです。
また、大きく開口すると、耳の奥で何かが裂けるような音がするそうです。
食事中の痛みはだいぶ軽減しているようですが、硬いものを噛むと痛みが生じるとのことです。
13回目(59日後): 口を大きく開けても痛みはなくなりましたが、耳の奥で紙が破れるような音は引き続き残っているようです。
食事は通常どおり何でも食べられるようになっていますが、硬い肉などを噛むと痛みがあります。
また、左側を下にして寝た際に、左顎が圧迫されることで生じる痛みが気になるようです。
18回目(80日後):口を大きく開けた際の音がなくなり、全体的にだいぶ良くなったそうです。
しかし、お肉は噛むと痛みがある為しっかり噛むことが出来す消化不良になるそうです。左を下に寝た際の左顎の痛みも続いているようです。
22回目(99日後): 硬いお肉を噛むと、まだ痛みを感じることがあるそうですが、食事は楽になってきたと話してくれました。
また、左側を下にして寝る際も以前ほど気にならなくなっているようです。
顎の痛みや口が開きにくくなる原因はさまざまですが、口を開けたときの痛みや「カクッ」というクリック音には、顎関節のすき間にある「関節円板」と呼ばれる軟骨が関係しています。
当院では、鍼灸と手技療法を組み合わせ、首や顎周りの筋肉の緊張をやわらげながら、顎関節を正しい位置へ整える施術を行っています。
その結果、関節円板への負担が軽減され、顎関節の動きが改善していくと考えています。