鍼灸治療と手技療法
3回の施術で食事がとれるようになり、2ヶ月後には全く症状がなくなる
腰痛で定期的に来院していた患者さんとの会話中に、
「ここ一週間くらい胸やけがして食べられないのですが、何か治療はできますか?」
と相談を受けました。
詳しい話を聞くと、一週間ほど前から胸やけと胃に何か詰まったような何とも言えない嫌な状態が続いているそうです。
胃薬を飲んでみたがあまり変化がなく、食欲もないし食べられないので体重も2㎏ほど減ったそうです。
「何か今回の胃症状を起こした思い当たる原因はありますか?」と聞くと
間食を多くしたのが原因かもしれないとの事で、症状が起きる数日前に友人が自宅に来て緑茶も沢山飲んだそうです。
あまり知られていませんが、緑茶を飲み過ぎると胃を痛めることがあります。
『お茶に含まれるカテキンがいくつか結合するとタンニンになります。
タンニンには酸化しやすい性質があり熱湯や空気に触れることで、容易にタンニン酸に変化します。
このタンニン酸が胃粘膜に悪い影響をおよぼし、胃を悪くすると考えられています。』
緑茶を控えるように伝え、胃に関係するツボを使い鍼灸治療と手技療法を行いました。
4回までは週2回の施術を行い、3回目の来院時には胸やけがだいぶ取れてきたそうです。
4回目の来院時には一日3回の食事がとれるようになり、食後もいくらか楽になったと話してくれました。
7回目となる1ヶ月後の来院時にはだいぶ調子が良いようで、7~8割くらい食べられるようになり胃もたれも感じもなくなったそうです。
胃の治療を始めて2ヶ月後の来院時には、食べ過ぎないようにしているが胃は全く気にならいとの事で終了となりました。
沢山食べたり・飲んだりしても全く胃が大丈夫な人と、少し食べ過ぎると胃もたれや膨満感などを起こす胃が弱い人がいるのは事実としてあると思います。
そして、胃が弱い人は食べられないので体力がない・疲れやすい・太れないなどの体質があります。
しかし、そのような胃が弱い人でも鍼灸治療や手技療法を継続していくと、少しくらい胃に負担がかかっても胃症状が出ない体質に変わっていきます。
鍼灸治療と手技療法を使った施術で、胃症状が改善することを多くの人に知ってもらいたいです。