筋肉や骨盤からアプローチ
一カ月経った頃から歩く時にも音が出なくなった。
弾発股(だんぱつこ)?
聞きなれない言葉かもしれません。
簡単に弾発股について説明すると股関節の外側で大腿筋膜張筋から腸脛靭帯という筋肉や靭帯が大腿骨の大転子と呼ばれる部位でひっかかり、音や痛みを出す症状です。
一般的には、長時間のランニングなどの運動で大腿筋膜張筋の使い過ぎによる柔軟性の低下から筋肉の張力が強くなり起こるとされています。
症状が起きてからそれほど日数が経っていなければ比較的早く改善するのですが、大腿筋膜張筋だけに注目して治療してもなかなか改善しないことが多くあります。
今回の患者様は、階段の上り下りで左脚に体重をかけた時に左膝が崩れそうになるくらいの痛みがでて、来院されました。
問診や検査をしていくと、左股関節に問題があり、それに関連して起きる痛み(放散痛)が原因になって膝に症状が出ていることが分かりました。
数回の治療で膝の痛みは取れましたが三年ほど前から弾発股の症状もあるようです。
たまに股関節に痛みが強く出ることがあり良くなったり、悪くなったりを繰り返しているとのことでした。
三年前からある弾発股は股関節を動かしてもクリック音があり症状をとることは簡単ではないと思いましたが
筋肉や骨盤からアプローチをして、一カ月経った頃から歩く時にも音が出なくなりました。
今回の患者様の場合、もともと股関節が浅いなどの関節構造に問題があったのかもしれません。
なので、股関節まわりの筋力をつけていく事が今後は必要なのかもしれません。
現在も通院を継続されており、痛みやクリック音がない状態を維持されています。