股関節の痛みは、施術を行い簡単に痛みが取れてしまうこともあれば、変形性股関節症のように長期で考え痛みと変形を進行させないようにコントロールが必要な場合もあります。
また、子供の股関節痛には専門医の診察が必要な場合もあります。
なぜ痛みが起きているのか、原因や病態を見極め適切な治療と症状の改善を行います。
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鼠径部痛症候群を簡単に説明すると、運動を行う事で発症した股関節周囲の痛みの総称です。
その為さまざまな病態があり、痛む部位や動作、患部の状態から病態を把握します。
私が特に多いと感じるのは腸腰筋や内転筋の過緊張、そして腱が骨に付く付着部で起きる痛みです。
病態により治療方法は異なりますが、鍼灸治療、電気治療、手技療法を使い分けて施術を行います。
一番大切な事は病態の把握と考えます。病態に則した治療を行うことで症状の改善がみられます。
股関節の骨や関節軟骨に変形をきたす事により、痛みや動きの制限が生じます。
歩行や膝の曲げ伸ばし、胡坐をかくように股関節を広げると痛みを感じる事が多く、変形が進行すると安静時や寝ていても痛むこともあります。
変形性股関節症で悩まれている方の多くは女性で、股関節の形成不全が元々あり、年齢と共に変形して症状を起こすと考えられます。
当院では股関節の変形を治すことはできません。
しかし、痛みの軽減やコントロール、変形の進行を遅らせる事は可能な場合があります。
変形に影響する筋肉へのアプローチと、股関節を正しい位置に戻すように考えて手技療法を行います。痛みが強い場合には鍼灸治療で軽減を図ります。
股関節自体に問題はなくても、腰からの神経痛で股関節が痛むことがあります。
腰の痛みがある場合には神経痛と分かりやすいのですが、腰に症状がない場合にも股関節だけ痛む事もあります。
神経痛からの痛みの場合、特定の箇所に症状が出ることはなく痛む部位はさまざまです。
神経痛からの股関節痛の場合、神経痛を起こしている元の箇所を治療しない限り痛みは取れません。
腰の問題箇所に鍼灸治療と手技療法を行い、股関節痛を改善します。
股関節の外側で、大腿筋膜張筋から腸脛靭帯が大腿骨の大転子と呼ばれる部位で引っかかり、クリック音や痛みを起こす病態です。
ランニングなどの運動で、大腿筋膜張筋を使い過ぎることにより緊張が強くなり症状を起こします。
しかし、同じように体を使っていても症状を起こさない人もいます。
その違いは、骨格や骨盤の形が影響していると考えます。
骨盤を正常な位置に戻すようにアプローチを行います。
また、日常生活での体の使い方に問題がある事が多いため、動作の確認と改善を指導します。