鍼灸治療と関節矯正
四回目にはだいぶ痛みがなくなり、六回目の来院時には装具を着けていなくても、痛みなく物を掴めるように。
「母指CM関節症」
聞きなれない病名かもしれませんが、親指の付け根に近い手首の関節におきる痛みです。
物を持ったり、掴んだり、握ったりと親指を使う方に痛みがでる事が多く、当院でも相談を受けることがあります。
今回の患者様は腰痛が主訴で来院されましたが、手に装具を着けているのを見かけて「治療で痛みが軽減するかもしれませんよ」と話したことが始まりでした。
仕事はスーパーのレジや品出しで、右の親指を使う事が多く、約三ヶ月前より痛みがでているようでした。
三件ほどの整形外科に掛かり、最後に行った所で、CM関節症の診断を受けて装具を処方されたそうです。
少し親指を動かすだけで痛みがあり常に装具を着けていないとつらい状態でした。
関節をみたところ、それほど変形はありませんでしたが、軽く触るだけでも痛みがあります。
鍼灸治療と関節矯正を週一回行い、四回目にはだいぶ痛みがなくなり、六回目の来院時には装具を着けていませんでした。
様子を聞くと「装具を着けていなくても、痛みなく物を掴めるようになった」と話してくれました。
今回の患者様は、関節の変形がほとんどありませんでしたが、CM関節が飛び出るような変形があり親指が開かないような患者様でも治療をする事で改善がみられることもあります。
すべての変形の痛みが改善できるとは言えませんが、諦めずに相談いただくことでお力になれることがあるかもしれません!