鍼灸治療と手技療法
3ヶ月でめまいが落ち着き動けるようになる
6ヶ月前から浮遊性のめまいがあり、耳鼻科で「持続性知覚性姿勢誘発性めまい」と診断された患者様です。
座っている時や寝ている時はそこまで出ませんが、動いている時にふわふわするようなめまいあり、朝より夕方にかけてひどくなります。
耳鼻科で薬をもらい飲んでいますがあまり変化がないようです。
このままずっとめまいが治らなかったらという不安から気分も落ち込みうつ病にもなってしまい、メンタルクリニックで抗うつ薬も処方されているそうです。
できる事は何でも試してみようと思い立って当院に来院されました。
初検時:身体を動かす事が出来ていないため、首周りの筋肉の緊張が強くあります。
また頸椎での神経圧迫もみられました。
車を運転するとめまいが出る方もいますが運転は問題ないようです。
首周りの筋緊張緩和とめまいに対するに鍼灸治療と手技療法を行いました。
2回目(初検から5日後):めまいに対してまだ変化はありません。
3回目(9日後):朝の調子が良い時間が増えて、めまいが少し良くなってきているような感じがあるようです。
5回目(15日後):めまいが出ていると体がスムーズに動かずギクシャクするとの事ですが、朝の1時間は楽になってきたようです。
9回目(30日後):めまいは午後になると重くなりますが、確実に良くはなってきている実感はあるようです。
以前は立っていても揺れていましたが、それも出なくなりました。
15回目(54日後):めまいやふらつきが少なくなり、体に力が入りやすくなってきました。
歩くときにギクシャクする事はなくなったそうです。
19回目(71日後):顔の表情が明るくなってきたのでその事をお聞きすると、「一生めまいがある状態が続くと思って気持ちが落ち込んでいたけど、めまいがなくなってきて気持ちが晴れてきました」と話してくれました。
そして抗うつ薬の量も減って日中の眠さもなくなったそうです。
23回目(85日後):疲れるとめまいが少しでますが、めまいなく過ごせるようになってきています。
初検から半年経った現在では疲れると揺れる時がありますが、とても元気になり旅行もされています。
患者様と東洋医学についてのお話をした事がありますが、現代社会において一般的に治療の第一選択は西洋医学です。
東洋医学について知られていない事もありますが、治療方法やその効果が分からない事もあり、なかなか治療の選択肢に入らないのかもしれません。
西洋医学の検査では異常がない、又は治療をしても変化がみられない場合に東洋医学という選択肢もあれば救われる方が増えると確信しています。