鍼灸治療と手技療法
3ヶ月(10回施術)で痛みなくなる
特別に何かをして痛めた覚えはなく、約10ヶ月前から右肘に痛みが出てきたそうです。
整形外科でテニス肘と診断されてシップと痛み止めを処方され、いつか治るだろうと過ごしていたそうです。
3週間くらい前から痛みが増してきた為、当院の鍼灸治療を思い出して来院されました。
詳しく話を聞くと、仕事でマウスを使う事が多く使い過ぎた日はジワジワとした痛みが右腕や肘に出るそうです。
そして痛む部位を確認すると、右腕橈骨筋と肘窩の圧痛が強く、上腕骨外側上顆の圧痛は軽度でした。
首や肩のコリや痛みがないか尋ねると、肩こりは常に感じているそうです。
そして首や肩の理学検査を行うと首に問題がありました。
右肘の痛みが出ている根本原因を伝え、鍼灸治療と手技療法を行いました。
一週間後の来院時:「施術後は少し楽だったが使っているうちに元に戻ってしまった」との事でした。
3回目来院時:肘窩の痛みが残っていますが、腕橈骨筋と外側上顆の痛みはだいぶ楽になり、全体的にあった強い痛みがなくなったようで、「我慢していないで、もっと早くれば良かった」と話してくれました。
6回目来院時:波があるが右肘の痛みを感じない時も出てきたようです。
8回目来院時:朝の化粧で肘を曲げている時に痛みを感じるが、日中の痛みはなくなり、圧痛もなくなりました。
9回目来院時:「仕事が忙しかったのもあるのですが、右肘の痛みもなく調子よかったので使い過ぎました」と前回から1ヶ月空いて来院されました。
最後まで痛みが残っていた肘窩が気になるようです。
しかし、施術後にはすぐに痛みがなくなりました。
10回目来院時:前回から2週間右肘の痛みはなかったようで、首の理学検査もすべてマイナスになり治療終了となりました。
この患者様は、平日は帰りが遅く週に一回の来院しかできなかった為、完治するまでに3ヶ月かかりましたが、来院間隔を詰めて施術できるともう少し早く良くなったのではと思います。
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)は痛みの出ている肘だけを治療してもなかなか良くなりません。
テニス肘用のサポーターも、使ってもらうことはありません。
痛みを起こしている本当の原因を見つけ出してアプローチを行うことで、多くの方に改善がみられています。