梨状筋症候群(坐骨神経痛)56歳女性

梨状筋症候群(坐骨神経痛)56歳女性

施術

鍼灸治療と手技療法

結果

施術開始約20日で右臀部の強い痛みと右下肢のしびれがなくなる

詳細

右足全体のしびれと痛みがあり、特に右臀部から太ももの前や外側に強い痛みがでている患者様です。

約1ヶ月前に夜寝ていて左足がベッドから落ちてしまい、その時に右ももの外側に激痛が走ってから一週間はひどい痛みが続いたそうです。

整形外科で坐骨神経痛と言われ電気治療やウォーターベッドを行い、近所の整骨院でも電気治療やマッサージに通いましたが痛みは変わらなかったそうです。

最近は腰の痛みや右膝の痛みも出てきて、何か良くなる方法をインターネットで調べていたところ当院を知り来院されました。

最初に痛みや神経痛の原因を見つける検査をしたところ、腰の神経が左右で圧迫されています。

どちらかと言うと左側の圧迫が強く出ていましたが、右足全体のしびれや痛みも腰が原因と考え鍼灸治療と手技療法を行いました。

2回目(翌日来院時):痛みは変わらずあり、昨日の施術後は痛みが増したけど時間が経つにつれて戻ったそうです。

掃除機をかける・洗濯物を干すなど動作で痛みが増して、歩いていると右股関節の周りの痛みが強くなります。

3回目(初診から7日後):前回の施術後は痛みが増す事はなかったようです。

腰を反った時に左側臀部にあった痛みはなくなりましたが、右臀部から下肢にかけての痛みは変わらずあります。

右側の症状が変わらないのは何か他に原因があるのではないか?と考え日常で何か問題がないかもう一度ヒアリングをしました。

確認すると、ご自身で毎日お尻のストレッチをしていて、その中で伸ばしてはいけない筋肉をストレッチしている可能性がある為止めてもらうよう伝えました。

5回目(14日後):台所で長く立っていると右股関節周りと右足全体のしびれがでてくるようで、右側症状に関してなかなか変化がみられません。

腰からの問題であればそろそろ変化がでてくる頃なのでもう一度検査を行うと、最初に陽性だった腰の症状はなくなっています。

右股関節周りと右足のしびれの原因は腰以外にあると考え、他に問題のありそうな箇所を探していくと理学検査では陰性なのですが右梨状筋に問題がありそうでした。

その為、梨状筋へ鍼灸治療と手技療法のアプローチを加えて行いました。

6回目(19日後):「前回の施術後から強かったしびれが引いてきました」との事で、昨日長く歩いたら右股関節辺りの重さと右足のしびれがでましたが、今日は立っていても歩いても痛みはないようです。

ご自身でもセルフケアができるように梨状筋のストレッチを指導しました。

7回目(23日後):前回からも痛みやしびれはなく、2日前にはゴルフへ行き痛みなくプレーができたそうです。

今回の右股関節周りや右下肢の痛みやしびれの症状は、お尻にある梨状筋という筋肉で坐骨神経が圧迫されて起こる「梨状筋症候群」が原因でした。

梨状筋症候群の判断は難しく見落とされる事が多い疾患です。

当院では症状の変化が見られない場合に、繰り返し評価・検証を行い症状の改善を目指しています。