腰椎椎間板ヘルニアの疑い(右臀部痛)43歳男性

腰椎椎間板ヘルニアの疑い(右臀部痛)43歳男性

施術

痛みを取り除く鍼灸治療と体のバランスを考えた手技療法

結果

1回の施術で足が着けるようになり、7回でランニングができるようになる

詳細

右臀部に持続してズキズキした痛みがあり、歩行時に右下肢への荷重が困難なほどの強い痛みを訴えていた患者様です。

来院までの経過として、9日前にメディシンボール投げやスクワットなど、普段行わないトレーニングを行った翌日より、右臀部に筋肉痛のような軽い痛みを感じたそうです。

その後、7日前に陸上のスピード練習を行い、帰宅後から右臀部痛が増悪したそうです。

翌日から近所の整骨院へ3日間通院しましたが、症状の改善は認められなかったそうです。

さらに、3日前の朝からは右足を着くと臀部痛が強く歩行できない状態となり、整形外科を受診してレントゲン検査の結果、腰椎椎間板ヘルニアが疑われるとのことでブロック注射を施行されたそうです。

しかし、注射後も痛みの改善は認められず、鎮痛薬を内服しているものの症状に変化はないようです。

疼痛のため仕事も3日間休んでおり、知人の紹介で当院を受診されました。

初検時:右足に荷重すると右臀部に痛みが生じるため、杖を使用しながら何とか歩いて治療室へ入室されました。

右臀部には常にズキズキとした痛みがあり、ときどき背部や右大腿後面にも痛みが放散するようです。

座位では右臀部に荷重できず、右側を浮かせていないとつらいとのことでした。

また、左側を下にして横になっている姿勢が最も楽とのことでした。

理学検査および身体の動きから痛みの原因を評価したところ、右臀部の痛みは腰椎椎間板ヘルニアによる神経圧迫の影響は比較的少なく、腰部や臀部の筋緊張によって神経が圧迫され、強い痛みを生じているものと考えられました。

原因と考えられる部位に対して鍼灸施術を行い、脊柱および股関節のバランスを考慮しながら手技療法を実施しました。

施術後に右足を着いてみたところ施術前ほどの痛みはなく、杖は使用しているものの、右足を着き歩いて帰られました。

2回目来院時(初検翌日):杖なしで歩いて来られて、昨日施術をしてから痛みは少し軽減しているようです。

動くと右臀部にズキッとする痛みが出る時がありますが、それでも昨日より動けるようになり、今日の午後からは仕事に行ってみるそうです。

4回目(初検から3日後):仕事は続けて行けているようです。

前より楽になっていますが、何もしなくても右臀部に痛みがあるようです。

そして、立っていると右臀部~右下腿外側にかけてズーンとする感じのしびれがでてきます。

6回目(8日後):右臀部が常にじんわり痛く、腰の張りもあるようです。

ずっと立っていたり、右側を下に寝ていると右臀部に痛みがでてきますが、しびれはなくなったようです。

8回目(14日後):寝ているときに出ていた右臀部の痛みは、なくなってきたようです。

日中は右臀部に痛みがありますが、痛みを感じない時間も出てきました。

2日前に3kmほどゆっくり走ってみたそうですが、ランニングの最中やランニング後に痛みが悪化することはなかったようです。

11回目(24日後):日中の痛みはなくなりました。

ランニング時の不安もなくなり、走行距離も少しずつ増やしているそうです。

残っている症状としては、右足を上げた際に、右鼠径部に軽度の詰まりを感じる程度とのことです。

先ほども述べましたが、今回の患者さんの痛みの原因は、腰椎椎間板ヘルニアではなかった可能性が高いと考えています。

どこかで神経が圧迫されることで臀部や下肢にしびれや痛みなどの症状が生じるのですが、その圧迫部位の特定と適切なアプローチを行うことができれば症状は改善していきます。