鍼灸治療と手技療法
1回の施術で歩行時痛なくなり、5回施術後フルマラソン痛みなく完走
左下腿外側の筋(長腓骨筋)の張りと、短腓骨筋の腱が骨に付着する箇所(第5中足骨外側の粗面)で痛みがあるランナーの患者様です。
25日前のトレイルランニング中に下り坂で落ち葉に足を取られ転倒し、その後から左足の腓骨筋付着部に痛みが出始めました。
2週間ほど休んでランニングを再開したら3㎞ほどでまた痛みが出たそうです。
痛みが引かないので、翌日に整形外科を受診し「腓骨筋の炎症」と言われたそうです。
フルマラソン大会が迫っていて練習したい気持ちもあり、整形受診2日後に12㎞走ったら歩いても痛みが出るまで悪化してしまい、インターネットで当院を探して来院されました。
初検時:歩行で左足を着いた時に左第5中足骨近位の外側・底側辺りに痛みが出ます。
また、無理をして走った為か触ると長腓骨筋の硬さがあって張りを強く感じるそうです。
腰で神経が圧迫されると長腓骨筋辺りに張りや痛みを感じる事もありますが、検査で腰は問題ありませんでした。
15日後にフルマラソンの大会があり、痛みが引くのか?走る事が出来るのか?不安があるとの事でした。
問診後に鍼灸治療と手技療法を行い、施術が終わって歩きだす際「あれ、痛くないです」と足を着いた時の痛みはなくなっていました。
まだ、走ると痛みをぶり返す可能性がある為、走れても3㎞以内にしておくように伝えました。
2回目(初検から3日後):昨日3㎞走り終わって左第5中足骨近位の底側辺りに張りがでましたが、走っている間は痛みや張りはなかったそうです。
ランニング後のケアがご自身でも出来るようにストレッチの指導を行いました。
4回目(10日後):ロードで22kmを走ってみたそうですが、痛みや張りはなく調子よく走れたそうです。
ランニング後に若干の張りがでましたが、ストレッチを行い翌日には張りもなかったそうです。
「この状態なら6日後のフルも行けそうです」と話してくれました。
6回目(18日後):フルマラソン完走された2日後に来院され、35km過ぎから違和感がでましたが走りには影響なかったとの事でした。
目標としていた大会も無事完走され痛みもないことから終了となりました。
初検の問診時に腓骨筋の問題だけであれば2~3回施術すれば痛みは軽減すると患者さんにお伝えしました。
腓骨筋腱炎は適切な施術を行なえば、他の疾患と比べて早い段階で症状の軽減が見込めます。