頸椎捻挫・左胸部打撲・右手関節捻挫・腰椎捻挫 27歳女性

頸椎捻挫・左胸部打撲・右手関節捻挫・腰椎捻挫 27歳女性

施術

電気治療・灸治療と手技療法

結果

右手首は2週間・左胸部は5週間・腰痛は2ヶ月・むち打ちは3ヶ月で改善

詳細

車で道路を走行中、駐車場から出てきた車が左後方に衝突して負傷された患者様です。

事故直後から首と右手首に痛みがあり、救急外来を受診され頸椎捻挫(むち打ち)と右手関節捻挫と診断されました。

翌日から左胸と腰の痛みもでてきた為、近所の整形外科を受診され左胸部打撲と腰椎捻挫の診断も受けています。

当院へは受傷4日後に来院され、職場が近くなので通って体の痛みを早く取りたいとの事でした。

症状を詳しく見ていくと、首から両肩への神経症状が出ている為に上に向けず、頭を支えないと寝返りや起き上がる事も出来ない状態です。

左胸部はシートベルトで圧迫された為なのか左脇下の痛みが強く、体を捻る動きや左手を伸ばすと痛みが増します。

腰は立っていても座っていても痛みがあり、すべての動作が辛そうでした。

右手は物をつかむ時に手首から指の背側にかけて痛みがある為、どうやら腱を痛めたようでした。

施術は電気治療と灸療法、症状と部位により手技療法を使い分け行いました。

右手首の痛みに対しては、腱のストレッチと手首の関節を調整し、2週間後には日常動作での痛みもなくなりました。

左胸部の打撲については7日~10日頃が痛みのピークでしたが、2週間を過ぎてだいぶ痛みが軽減してきました。

そして、約5週後すべての動作痛がなくなりました。

腰部捻挫の経過については、初診から5日後に立位と座位での安静時痛は軽減してきました。

しかし、腰を反る・かがむ際の痛みが強くあります。

1週間に2~3回の来院を伝え、1ヶ月を過ぎた頃には前屈時の痛みは軽減してきました。

右腰の神経症状が最後まで残っていましたが、約2ヶ月で仕事中のかがむ作業での痛みもなくなりました。

むち打ちは、2週間ほどで寝返りや起き上がり動作の痛みが軽減して出来るようになってきました。

しかし、うがいで顔を上に向ける動きは1ヶ月を過ぎても痛みが残っています。

ちょうど冬の寒い時期でもあり、冷えても痛みがでる事から首の後ろを温めるようにも伝えました。

急激な改善という訳にはいきませんが、2ヶ月が過ぎた頃から上を向くことも出来るようになり、初検から3ヶ月で神経症状の理学検査を行っても異常がなくなりました。

そして日常生活も普通に過ごせるようになり、すべての事故治療が終了となりました。

追突事故と聞くと、首や背中・腰を痛める事が多いと感じるかもしれません。

しかし、今回の患者様のようにシートベルトによって胸を痛める場合や、ハンドルを握っている関係で手首や指などを痛める事も決して珍しくはありません。

それぞれ痛めた箇所の状態を把握し、その箇所に合った施術を選択して少しでも早く改善するよう努めています。

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